BS放送を見たい!BSのアンテナ工事は自分でもできるって本当?

2019.08.11
最終更新日:2019.08.28

BS放送を視聴するには専用のアンテナが必要で、住宅の屋根やベランダにお皿状のアンテナが設置されているのを目にすることもあります。アンテナは家電量販店や通販サイトなどでも1万円未満から高くても1万円前後で購入することができますが、取り付けには設置工事が必要で当然作業代として費用が別途必要です。少しでも費用を抑えたいなら、何とか自分で設置を試みることも可能なようですすが、知っておくべき点もたくさんあります。コツや注意点を知り、自分でチャレンジしてみるか、それともプロに依頼するかの判断をしましょう。

BS放送の仕組みについて

BS放送は無料放送も含めると30以上のチャンネルがあります。様々なジャンルに特化したチャンネルがあり、アニメやスポーツ、釣りや映画専門チャンネルなど、趣味や家族構成によって視聴したいチャンネルの契約も可能です。

地上デジタル放送が、放送局から送られる放送電波を電波塔など地上を経由して受信するのに対し、BS放送は地球から上空36000キロの円軌道を周回している衛星を利用します。東経110度に打ち上げられた衛星は、実際には周回していますが、地球の自転周期と同じ24時間をかけて公転しているため、地球からは止まって見えることから静止衛星と呼ばれます。

上空36000キロという、高い宇宙に打ち上げられた衛星から受ける電波は、雨により電波が弱くなる場合もありますが、地上の送信局から送られた電波を衛星内で増幅させて各家庭のアンテナへ送信しているので、家庭の小さなアンテナでも受信できます。

BSのアンテナ工事の前に確認しておくべきことは?

BS放送を見るために自分でアンテナ工事とする際、事前に確認しておくべことがあります。BS放送の衛星は地球の上空36000キロの宇宙に周回していますが、日本からは南西の位置に当たります。そのためBSアンテナを取り付ける際には、自宅のベランダなど設置する場所から南西の方角に、障害となるものが無いかどうかを確認しておく必要があります。

電波の受信を妨げるものがあれば、アンテナをつけてもBS放送を視聴することはできません。一軒家やマンションなどの高層の建物はもちろん、樹木の生い茂った葉も、電波の障害となることがありますので、十分に確認しておきましょう。さらに現在見ているテレビがBS方法に対応しているかどうかの確認も重要であり、盲点のひとつです。

またマンションなど集合住宅の場合には、BS放送のアンテナを設置してよいかどうかを確認する必要があります。BSアンテナは室内設置用アンテナでない限りはベランダなどに設置することになります。そのため景観を損ねるという理由で、設置の許可がでないケースもあるため事前にオーナーやマンション管理会社などに確認しておきましょう。

集合住宅の場合は、すでにアンテナが設置されている場合もあります。ベランダにパラボラアンテナが工事済みの場合もあれば、共聴アンテナと呼ばれる、ひとつのアンテナで複数戸への電波受信ができるアンテナが設置されていることもあります。この場合は地デジとBSを同時に視聴できるように、分波器を購入し室内でテレビにつなげる簡単な作業で視聴が可能になります。

アンテナ設置の際に注意すべきことは?

いざ自宅にBSアンテナ設置すると決まったら、設置する際の注意点も確認しておきましょう。まずはBS用のパラボラアンテナキットを購入し、アンテナを設置する場所を決める必要がありますが、ほとんどの場合はベランダの手すりや屋根などになります。

自分自身が落下したりアンテナや工具を落下させたりして、近隣の住宅や人への被害が出ないよう、細心の注意を払って行います。またパラボラアンテナは、外から見ている分には小さく感じますが、手元に用意すると意外に大きいので、女性一人での設置の際は注意しましょう。

またベランダの手すりに設置する際に注意したいのが、手すりの形状です。多くのアンテナキットは、格子状の手すりにネジで設置するタイプになっています。コンクリート製などで格子状の隙間がない手すりの場合は、それに対応したアンテナキットを購入しなければなりません。

次に実際の設置作業ですが、取り付けそのものはアンテナキットの説明書通りに作業すれば、何とか完了するはずです。問題は電波をうまく受信できる方角にアンテナを調整することです。

BS放送の衛星は南西方向にあるため、自宅から南西方向にアンテナが向くように仮設置し、その上で微調整をしていきます。南西と言っても、何となく南西の方角に向かせるだけでは映らず、かなり繊細な微調整を繰り返していく必要があるので、晴れて空を見渡せる日に作業しましょう。

アンンテナを支えているポール部分が垂直かどうか、また仰角と言われるアンテナのお皿部分の角度が正しいか、アンテナがきちんと衛星の方を向いているかを決める方位角は正しいか、これらが少しずれるだけでも電波を受信できません。

アンテナキットの説明書を見ながら、少しずつ動かして微調整をしてはテレビ画面で受信状況を確認するという方法でも可能ですが、方角の調整は意外とシビアです。根気よく調整と確認を繰り返すことになりますが、受信した電波は反映されるのには数秒かかると言われています。

1センチ動かしたら5秒待ち、それから受信状況や受信レベルを確認しましょう。家族に受信レベルを確認してもらったり、テレビの音量ボリュームを上げておいて、外から受信レベルを確認するなどアナログな方法もありますが、受信レベルを計れるレベルチェッカーを用意すると作業がスムーズです。

またアンテナの方角の調整に自信が無い人にもおすすめなのが、スマホアプリです。自宅の地域を選択すると、BSアンテナを設置する向きや方角をガイドしてくれます。垂直に取り付けらているか、またアンテナの方位角も細かく指示やガイドが示されるので、初心者でも迷うことなく作業ができるでしょう。

アンテナ設置あとに必要な作業とは?

晴れてアンテナ設置ができたら、あとはテレビ側での作業を済ませます。アンテナが設置できれば、基本的には全ての作業は終了です。リモコンで地上デジタル放送とBS放送を切り替えることで視聴が可能になりますが、万が一受信できない場合はアンテナのコンバーターに接続されているケーブルがテレビにきちんと接続できているか、改めて確認します。地上デジタル放送用の入力端子とは別になっているので、間違えない用にしましょう。

またBS放送を視聴するには、BSに対応したB-CASカードをテレビに挿入する必要があります。裏表逆になっていないか、基本的なことが受信できない原因になっている場合もありますので、もう一度確認をし直しましょう。

ノイズが入る場合やきれいに映らない場合は、地上デジタル放送とBS放送の受信信号を分ける分波器を利用してみましょう。

危険な場合は業者に依頼すべき

アンテナの取り付け作業は、基本的には高い場所での作業になります。ベランダのように、足場のしっかりした場所での作業だとしても、手すりへの取り付けやアンテナ角度の調整など、身を乗り出しての作業が必要な場合もあります。またマンションなど、高層階での作業の場合はさらに注意が必要です。

アンテナ本体は約2キロ程度、取り付け金具も3キロ前後と持っている分にはさほど、重量のあるものではありませんが、レンチなどの工具も含め万が一下へ落下してしまうと非常に危険です。物への損害だけに留まらず、階下の人に当ってしまうと大きな怪我を負わせることになるので、慎重に作業を進めましょう。

アンテナキットの説明書などを確認し、もし自分での取り付けに自信が持てなければ、専門の業者に依頼しましょう。自分で用意したアンテナを設置してくれる業者もありますので、事前に確認して危険だと思う場合には、費用はかかりますがプロに任せる判断も必要です。

まとめ

一見専門的な知識が必要そうなBS放送用アンテナの取り付けについて紹介しました。コツを抑え、注意点さえ守れば時間はかかるかもしれませんが、自分でアンテナ工事をすることも可能です。

ただし、アンテナ設置には方角の微調整が欠かせません。時間はかかっても根気よく方角を合わせられるなら、アンテナの購入費用の身で完了するでしょう。しかし受信レベルを調べる器機等を用意するとなると、家庭用の安価なものを選ぶにしても費用がかかります。

作業の全容をしっかりと把握し、自分にできそうな作業かどうかを見極めましょう。知識は乏しくても、説明書やアプリなどを駆使すれば設置は可能ですが、高い場所での作業を伴うので、女性は特に安易に考えず危険だと思ったら、業者に依頼しましょう。