地デジアンテナ工事におけるアンテナの種類と選び方

2019.03.07

地デジテレビのアンテナというと、一般的には屋根の上に立っている魚の骨のようなアンテナを連想するでしょう。これは八木アンテナと呼ばれるものです。一方で、最近では壁面に装着する、軽量で薄型の、デザインアンテナというものも増えています。ここでは新規設置や交換など、地デジアンテナ工事を考えている人のために、現在の地デジアンテナの主流である、この二種類のアンテナの特徴や違いや、状況や要望に合わせた選び方を解説します。

昔ながらの八木式アンテナとは

現在使われている地デジアンテナの主な種類で、八木アンテナ、八木式アンテナとは、1926年に八木秀次博士が特許を取得したアンテナです。テレビ放送が始まった頃から使われ続けるアンテナで、主に屋根の上に立っている、いかにもアンテナらしいアンテナです。現代では共同開発者、宇田新太郎博士の名前もとり、八木・宇田アンテナとも呼ばれます。シンプルな構造で電波の受信感度が高く、開発当時から基本設計の変わらない、信頼性の高いアンテナです。

一方で、基本的に屋根の上など、屋外の高所に立てるため、建物の外見を損なうことがあります。また風雨の影響を受けて確実に劣化が進むという弱点があります。現在では八木アンテナもさびにくい素材で軽量化していますが、八木アンテナの平均寿命は10年程度といわれます。八木アンテナは地デジアンテナ工事が比較的、安価になる傾向があります。選び方としては工事の費用を安く抑えたい場合や、受信感度を重視したい場合になります。

人気が高いデザインアンテナとは

地デジアンテナの種類で、近年、人気が高まっているのがデザインアンテナです。デザインアンテナとは、薄型、軽量で、主に建物の外壁に設置するアンテナです。デザインアンテナは目立たずデザイン性も高いため、建物の外観を損ねないという点と、設置位置や形状から八木アンテナに比べて風雨によるダメージを受けにくいというのが最大の利点となります。

デザインアンテナは八木アンテナに比べて受信感度が低いという説もありますが、現在では通常タイプではデザインアンテナも20素子相当になり、八木式アンテナとほとんど違いはありません。デザインアンテナの欠点としては、八木アンテナに比べて、やや地デジアンテナ工事の費用が割高になるのと、設置位置が低くなるため、設置できる場所に制約が出る場合がある点です。

選び方としては、自宅の外観を重んじる人や、工事の初期費用より故障のリスクをメンテナンスの手間を避ける、コストパフォーマンスを重視する場合に向いたアンテナになります。

最適なアンテナの選び方とは

地デジアンテナ工事をするにあたって、八木アンテナかデザインアンテナか、種類の選び方は現場の条件と、設置する人が何を重視するかによっても変わってきます。電波状態が悪い現場では、通常タイプでは性能不足になって高性能アンテナが必要なケースもあり、その場合は、受信性能の高い八木アンテナを用いるほうが有効な場合もあります。

逆に豪雪や台風が多いなど、自然環境の厳しい地域では八木アンテナでは破損しやすいため、デザインアンテナを選ぶほうがさまざまな点で有益になります。またデザインアンテナを屋根裏の空間に設置することで、まったく自宅の外観を損なわず、風雨による経年劣化もほぼゼロに抑えられることもありますが、この工事が可能かは自宅の構造や電波状態など、現場の条件によって変わります。

また八木アンテナでも、壁面やベランダ裏への設置、保護カバーの装着などで、自然環境による劣化を抑えられる工法が可能になる場合もあります。設置の工法を含めて、現場の状況と要望にもっとも適したアンテナを選ぶことが肝要になるでしょう。

まとめ

現在、地デジアンテナでは、住宅の外観を損なわない、自然環境の影響による故障のリスクが低く、メンテナンスも楽になるといったメリットが多いデザインアンテナの人気が集まっています。ただし、現場の状況によっては受信性能が確かな八木アンテナの方が向いていることもあります。

どちらを選ぶかは、まずアンテナ業者に現場の電波状態などど調査を依頼し、その意見を聞いた上でを選ぶのがもっとも適切な方法だといえます。

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