テレビアンテナといえば一度設置すれば、何十年に渡って使い続けるものになります。ただ、業者がきちんと設置したアンテナでも、天災やその他の事故など、予想外の事態でトラブルが発生することもあります。また設置から何年も経つと、経年劣化により故障のリスクが高くなります。そんな突然のアンテナトラブルを予測して、多くのアンテナ工事業者が、アンテナ設置からアフターフォローの保証期間を設けています。ここではアンテナ業者のアフターフォローについて、業者ごとの違いや選び方を解説します。
テレビのアンテナは、設置すればそれで終わりというものではありません。技術の確かな優良業者であれば滅多にないことですが、せっかく安値のアンテナ工事業者を選んだのに、設置から間もなくアンテナが故障してテレビが映らなくなれば、余計な修理代金が必要となり、騙されたような気になるでしょう。
また業者の施工技術には問題がなくとも、想定外の激しい台風が来た、地震によりアンテナ位置がずれた、また珍しい例ではネズミにケーブルをかじられたなどの事態で故障が発生することもあります。このような事態に備えて、信頼できるアンテナ業者であれば、必ず施工日から数年間は保証期間を設けて、その間に発生したアンテナトラブルについては無償で修理などの対応を行うアフターフォロー体制を用意しています。アフターフォロー体制に注目するのも、業者の選び方のひとつです。
基本的にアンテナ業者は、通常であればアンテナ設置の施工日から3年から5年程度、中には8年や10年保証に対応する業者もあります。アフターフォロー期間が長い業者は、自社の施工技術に高い自信を持っている証拠だと考えていいでしょう。またアフターフォロー期間中にアンテナトラブルが発生した場合、通常はアンテナ設置時に業者から渡された保証書が必要になります。
ただ長期保証の業者には、紛失を想定して、10年以内の工事資料や写真などをすべてデータベース化して自社で保管しており、保証書を紛失した顧客から連絡を受けた場合、住所や氏名、工事日などからデータベースを確認して、施工した顧客だと確認が取れれば問題なく対応する業者もあります。保証で業者を選ぶ際は、まず期間の長さと受けやすさに注目するといいでしょう。
アンテナのアフターフォロー期間中であっても、その内容には業者ごとの規約があり、どんな故障でも必ず無償対応してもらえるとは限りません。例えば自分でアンテナに分配器などの機材を追加設置しようとしての故障など、依頼主の責任によるトラブルはまずフォロー対象外になります。また業者によって規約の内容が異なります。特に長期保証の場合、アンテナを固定するネジの錆びつきなど、経年劣化によるトラブルは対象外のこともあります。
業者によっては、台風や地震などが原因のトラブルに対応する「天災保証」が対象外のこともあります。もっとも天災による故障は、火災保険の対象になることもありますが、保証内容を重視して業者を選ぶ場合、期間と共に、どのような場合に無償修理が受けられるか、業者にきちんと確認しておく必要があります。確認の方法は、フリーダイヤルでの問い合わせや、現地調査、見積もり時点など、正式に工事契約を結ぶ前に納得いくまで業者に質問するといいでしょう。
アンテナの工事業者も数が多い現在、アフターフォローについても、10年などの期間だけでなく、さまざまなサービスが充実しています。ただアフターフォローは基本的に業者側の負担になるため、無償修理を受けられる範囲は、業者や期間の長さによっても違ってきます。
ポイントとしては、業者ごとに無償修理を受けられる範囲をきちんと把握して、天災保証がない分は火災保険でフォローするなど、期間の長さと内容の兼ね合いを考えるといいでしょう。
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